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2007年09月08日

緊張

ほとばしる汗、むせ返るほどのエンジンオイルの匂い、周囲の野次馬と化した観衆が狂喜乱舞し、緊張の瞬間が訪れようとしている。不定期に開催されるゼロヨンは、改造車にエネルギーを費やす若者の産物であり心のより所である。

修理工場に勤務し、仕事を終えたあと車のチューンに取り掛かる。ボアップしたエンジンを、載せ替えたばかりのR32GT−R。CPUは FコンV金ブロ、メーターにブースト計,水温計,排気温計を追加した。程よいサウンドを響かせるエンジンは調子の良さを物語る。

セッティングを終え試走に出かける。徐々に回転数を上げていく、ギアをトップへ叩きこむ、レッドゾーンへ。これなら次のレースは間違いなく勝利するだろう。「金曜日の午前2時、いつもの場所で」仲間からのメールが届いていた・・・。

怒号に似た歓声が一瞬静まり返る。爆音とともにインプレッサWRXST−i、フジツボサウンドがこだまする。手書きのスタートラインに二台が並ぶ、御互いの緊張感がステアリングに伝わってくる。観衆が静まり返りスターターの合図を静かに待つ。

ギアをローに入れ回転数をガンガン上げ、スタートフラッグを見つめる。緊張がピークに達した瞬間、フラッグが上がった。凄まじいホイルスピンが唸りを揚げ、白煙が辺りを覆ってしまう。壮絶なデットヒートを二台のマシンが繰り広げ、ゴールへ向かう。

舗装してあるが路面の悪さに反応する、僅かなハンドリングのミスが命取りとなる。インプレッサは雑木林へ突っ込んでしまった。フロント部分は大破し、どうやらドライバーは無傷のようだ。壊れたマシンを茫然と眺めている、長い夜が溜息と共に終わろうとしている。






目の下のくま|自動車修理


ニックネーム yo at 15:16| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月06日

緊張症

人前で緊張せず、理路整然と話すことができ、機に応じて楽しい話ができる、緊張症の私にとって論外極まりない光景である。小学校三年の頃、国語の本を前の席から順番で朗読するという授業が行われた。順番が近付くにつれ緊張の度合いが増していき、口が渇き体が小刻みに震える。順番が回ってきても声が震えて仕方がない、クラスの連中の蔑むような笑いが教室に響く。

この頃から私の緊張症が始まった、対人に於ける緊張症といってよい。人と目を合すことができず、行く行くは孤立を余儀なくされてしまった。喋らないで済むなら孤立もある意味心地よかった。助け船を出してくれる立場の教師でさえ、私を面白がり愚弄する。人間不信に陥ってしまいそうだ、声なき言葉で叫ぶ。

自問自答を繰り返す、何故こうなってしまうのか。成長していく過程でもいっこうに改善される気配がない、まるで変人扱いの大学生活。このまま友達も作れず終わってしまうのか、私の転機はこのとき訪れた。幼少の頃からロックが好きで、父親の影響もありジミヘンやらディープパープルやらを安いギターでコピーしまくっていた。

ある日私のバッグからピンククラウドのCDが無造作にはみ出ていた、それをチャ髪にしているロン毛の奴が「おい、これ日比谷野音のライブだよなぁ、貸してよ、お前ギターやってんの」私は鳥肌が立った。大好きなアーティストの話題で共感した、「うん、ムスタングとテレキャスもってるよ」思わず声が上ずってしまったが喋れた、喋れるよ。

それからこいつ等とバンドを組んで、観客を集めライブも開いた。絶望した人生、悩みに悩んだ緊張症、涙が出るほど嬉しかった。こんな簡単なことで、僅かなきっかけで、価値観が変わっていく、人生捨てたもんじゃないね。





ワキ 黒ずみ|まつげ エクステ

ニックネーム yo at 19:20| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月05日

緊張 ほぐす

緊張を少しでもほぐす努力をしていた。有印私文書偽造、同行使詐欺の罪に問われた被疑者の、第一回口頭弁論が開かれていた。司法修習生を終え、名立たる事務所に就職できた。企業の渉外を担当するが国選弁護人の当番が回ってきた、初めての刑事事件であり、法廷であった。

実務経験が乏しく、マニュアル通りの被疑者の接見では、二回りも違う被疑者に翻弄され冷や汗をかいてしまった。法廷では検事による被疑者の生い立ちが読み上げられていた。被疑者を弁護する立場であるが、模擬裁判の経験しかない私は緊張をほぐすため、昨晩取りまとめた資料を読み返した。

国選弁護人とは刑事訴訟手続において、被疑者・被告人が貧困などの理由で私選弁護人を選任することができないときに、国がその費用で弁護人を付することによって、被疑者・被告人の権利を守ろうとする制度で、この制度によって就任する弁護人を、国選弁護人という。

ようやく口頭弁論が終わり、結審となる。経験不足と緊張が裏打ちされ、ろくな弁護ができなかった。緊張をほぐすというより緊張しない為には、予期しない出来事に対して臨機応変に対処できる経験というものに勝るものはないであろう。

結審当日、午後の法廷にて裁判長による判決文の朗読が始まった。被告人の狼狽が窺がえる。緊張をほぐす意味で鉛筆の端を軽く噛む。「主文、被告人を懲役一年に処す、尚未決拘留期間をこれに算入するものとする」裁判長による判決理由の朗読が続いている。検察の求刑に対して比較的軽い判決であった。

初めての刑事裁判にしては上出来である、被告人が縄付きの手錠をかけられ刑務官に連行されて行く、これから刑務所へと護送され獄中の生活が始まる、被告いや受刑者の緊張をほぐす方法などない。








脇 黒ずみ|足 速くなる方法

ニックネーム yo at 23:25| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

 

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posted by 269g